聖書を学ぶために役立つサイトをご紹介します。ほとんどが学術誌のサイトですが、興味のある分野ですと、読みやすいかと思いますので、ぜひご活用ください。役立つサイトはたくさんありますが、こちらで紹介するのは、無料かつインターネットで読めるサイトのみにしています。
『新約学研究』(日本新約学会)
こちらのサイトでは、過去の掲載論文を全て読むことができます(もちろん公式です)。日本の新約学研究の最先端が垣間見えるのではないでしょうか。年に一回の学術大会とそこで発表されたものが学術誌として出版されます。
サイト:J-STAGE 新約学研究
『聖書学論集』(日本聖書学研究所)
こちらのサイトでは主に「聖書学」に関する論文が掲載されています。2022年9月現在では、最新号だけの掲載ですが、今後過去の論文も掲載されるそうです。範囲は新旧約全部に及び、様々なテーマが見られ、聖書釈義の奥深さを知ることができます。アカデミックな学びをするにはとても有益ではないでしょうか。
サイト:J-STAGE 聖書学論集
『キリストと世界』(東京基督教大学)
こちらのサイトでは、東京基督教大学が発行する紀要を閲覧できます。テーマは、聖書学のみならず、歴史や実践など多岐にわたります。福音主義の立場からの学術誌は、日本にはあまりありませんので、貴重だと思います。他には、『EXEGETICA』(聖書釈義研究会)もあります。こちらは、論文は公開されておらず、購入する(or会員になる)必要があります。聖書翻訳のプロによる釈義にこだわった研究です。
サイト:東京基督教大学機関リポジトリ
『福音主義神学』(日本福音主義神学会)
いわゆる福音派の神学者による論文が多いような印象を受けますが、近年は、必ずしも「福音派」という括りではまとめられないように、色々な神学者が論文を寄稿しているように思われます(個人の感想です)。福音派というベースはありつつも、諸学派も念頭に置かれた論文となっていますので、あらゆる立場の方におすすめです。
サイト:福音主義神学(学会誌バックナンバー)
『釈義と神学』(聖書神学舎モノグラフ)
聖書神学舎(聖書宣教会)が出版している論文集です。「モノグラフ」という名称ですが、いわば「紀要」みたいな位置付けと言ってよいのではないでしょうか。神学舎の教師陣による論文や講義録が収録されています。聖書神学舎と言えば、聖書釈義が強みですので、緻密な研究に触れることができます。
サイト:釈義と神学(聖書神学舎モノグラム)
『DEREK』(立教大学)
こちらのサイトでは、立教大学が発行する紀要を閲覧できます。書名の「DEREK」は、おそらくヘブル語で「道」を意味する「דֶּרֶךְ」から来ているのではないかと思います(違ったらすみません)。DEREK以外にも、キリスト教学に関する論文が読めます。
サイト:立教大学学術リポジトリ
『キリストと文化』(青山学院大学)
こちらのサイトでは、青山学院大学が発行する紀要を閲覧できます。1977年に神学科が廃止されてしまったのは残念ではありますが、今もこうして神学の営みが続けられています。
サイト:青山学院大学学術リポジトリ
Blue Letter Bible (Bible Search and Study Tools)
英語のサイトになりますが、様々な英訳聖書(ほとんど収録されているのではないかと思います)を読み比べることができます。他にも、聖書通読のプランなどお役立ち情報満載です。
サイト:Blue Letter Bible
本のひろば(キリスト教書の書評)
こちらのサイトでは、毎月発行される『本のひろば』というキリスト教書の書評誌を読むことができます。キリスト教関連でどんな本が出版されているのか、またそれに対する評価を知りたいという方にはうってつけです。本を購入するかどうかを決めるのにもよい判断材料になるかと思います。ただし、サイトで公開されるのは、最新号の二つ前の号になっています。
サイト:本のひろば.com
月刊いのちのことば
月刊『いのちのことば」はいのちのことば社から出版されるもので、書評のほか、連載ものやコラムなど内容は多岐にわたります。どれも読みやすいものばかりですので、気軽にキリスト教について触れたい方にはおすすめです。冊子のものを定期購読もできるみたいですが、サイトでもほぼ最新号が読めるのでこちらで十分かもしれません。ちなみに、こちらの連載が書籍になるケースも多々あるようです。
サイト:月刊いのちのことば