聖書研究ツールの二台巨塔の一つが「Accordance(アコーダンス)」です。
華やかさは控えめかもしれませんが、言葉を深く、丁寧に探求したいときに、そっと寄り添ってくれる。そんなこのソフトの良さをお伝えできればと思います。
1. 思考を妨げない、静かな動作
Accordanceを使っていて、一番に感じるのはその「軽さ」です。
調べたい言葉が浮かんだとき、迷いなくその結果にたどり着けること。 ソフトの起動や検索の待ち時間が少なく、流れるように聖書や資料を読み進められること。このような軽やかさは、学びを先へ先へと進めてくれる力強いサポートとなります。
2. 原語の響きを、より身近に
このソフトが長年多くの研究者に使用されている最大の理由は、聖書の原語(ギリシア語・ヘブライ語)を探求する上での圧倒的な使い心地にあります。
単語にカーソルを合わせるだけで、その言葉の成り立ちや文法が明示される設計は、原語をもっと学ぼうとする意欲を掻き立てます。聖書の言葉に込められた微細なニュアンスを、スムーズに、かつ正確に探ることができる。Accordanceの大きな特徴の一つは、まさに原語学習に特化している点にあります。
私も説教を準備する際にまず開くのは、Accordanceです。原語、翻訳(英・日)を辞書と組み合わせて使用できる利便性でこれに勝るものはありません。
3. 蔵書のラインナップについて
もちろん、Accordanceを選ぶ際の注意点もあります。
ひとつは、取り扱っている書籍の数です。膨大な蔵書を誇るLogosに比べると、神学書や信仰書のラインナップは、どうしても限られてしまう側面があります。 ただ、それはあくまで幅広い周辺資料の話であって、研究の核となる注解書や辞書は十分に揃っています。
多くの資料を一度に集めることよりも、厳選された道具を限られた環境で使い込んでいく。Accordanceは、そんなシンプルで本質的なスタイルを好む方に、より向いているソフトと言えるかもしれません。
自分に必要な一冊があるかどうか、まずは無料版や公式サイトのストアで、確認してみるのがおすすめです。
4. ゆっくりと、馴染ませていく
もし興味を持たれたなら、まずは無料版(Lite)で、感触を確かめてみてください。無料で使える資料もあります。
また、使い始めるにしても、最初からすべてを揃えようとしなくても大丈夫です。 まずは、聖書と辞書があれば、Accordanceの魅力が十分に味わえると思います。
おわりに
多くの人は、LogosとAccordanceで迷われているかと思います。ですが、どちらかに決める必要は全くありません。ツールというのは、大抵それぞれに向き不向きがあります。 大切なのは、どのツールを使うかよりも、それを使ってどのように御言葉と向き合うかです。使いやすさの面で好みはあると思いますが、使ってみれば、どちらの良さも感じていただけると思います。
