Accordanceを使い始める際、最初から複雑な設定をする必要はありません。 ただ、日常的な学びの中で「こうしておくと使いやすい」と感じる点がいくつかあります。今回は、私が実際に取り入れている工夫をご紹介します。
1. 読みやすさを整える
まず、聖書の文字サイズや行間をそれぞれの好みに調整することをおすすめします。おすすめするまでもなく、誰もがする自然なことではありますが(^^;
これは意外と意識されていることではないかもしれません。紙媒体だと固定された文字の大きさや幅になりますが、デジタルだと、自分の読みやすいスタイルに変更できるのは、実は大きなメリットだと思います。
できるだけたくさんの情報を一度に表示させたい方もいれば、余白があった方がスッキリするという方もいます。自分にぴったりなサイズを探してみてください。
サイズ感をデジタルではお好みで調整できることは、地味ですが助かるポイントではないでしょうか。毎日向き合うものだからこそ、ノンストレスで読み進められる状態は積もり積もって大きな意味を持ちます。
これは余談ですが、共同訳聖書と新改訳聖書の違いの一つは、文の改行にあります。『共同訳』には、ブロックごとに小見出しがついているので、その段落内では文と文が連続しています。他方、『新改訳』では節ごとに改行されています。これは単に読みやすさのためです。小見出しも、改行もどちらもいいですね。
2. 言葉の背景を確認する「Instant Details」
Accordanceの機能の中で、特に実用的だと感じるのが「インスタント・ディテール(Instant Details)」です。

カーソルを合わせるという操作
調べたい単語の上にカーソルを置くと、画面の下にある小さな枠の中に、その言葉の原語(ギリシア語やヘブライ語)の意味や文法情報が表示されます。 辞書を別で開く手間が省けるため、読書や研究の流れを止めることなく、必要な情報をその場で確認できます。

「確認」の心理的なハードルを下げる
「わざわざ辞書を引くほどではないけれど、少し気になる」という場面は多いものです。 この機能があれば、そうした小さな疑問をその場で解消できるようになります。単語の背景にあるニュアンスを日常的に確認する習慣がつくことで、結果として聖書の言葉をより正確に捉える助けになります。
3. 複数の訳を並行して表示する
Accordanceは、異なる翻訳を並べて表示する操作が非常に軽快です。
新共同訳と新改訳、あるいは英訳などを一つの画面に並べることで、表現の違いを比較しながら読み進めることができます。複数の視点から言葉を見ることは、極端な解釈を避けるための一つの規律にもなります。

おわりに
こうした工夫は、一度に行う必要はありません。 日々の学びの中で、自分にとって必要なものをひとつずつ試しながら、時間をかけて馴染ませていくのが良いと思います。
次回は、これらの機能をさらに実務に活かすための、具体的な検索方法などについて触れる予定です。
